2010年1月31日日曜日

赤穂の牡蠣ざんまい


 大学院の長谷川さんの赤穂のご実家から牡蠣をいただいた。それもぷっくりと太った大きな牡蠣。お母さん、本当にありがとうございました。
 で、週末の土曜日、下宿暮らしの長谷川さんを招いて、その牡蠣を料理して摂取することになった。
 まず、牡蠣フライ。それにリースリングの白ワインを合わせる。牡蠣の食べ方としては、単純なフライが一番美味しいのじゃないかと思う。
 つぎに、牡蠣なべ。他の魚はつかわず、白ネギと豆腐が炊き上がったところで、その上に菊菜の布団を敷いて、そっと牡蠣を並べて蓋をする。後は一 煮立ちさせるだけ。ポン酢と京七味でふーふー吹きながら喉に滑り込ませる。ここで、米沢で買ってきた純米吟醸「東光」のよく冷やした一杯を合わせる。
 そして、最後に、若い長谷川さんの食欲を満たすための一品。牡蠣のお好み焼き。キャベツは使わず、なべに使った白ネギの残った青味の部分を刻んで小麦粉とあわせ、オリーブオイルが煙を上げ始める直前のフライパンに一気に流し込み、その上に牡蠣を並べて、すこし水どき小麦粉を絡ませ、数回ひっくり返して焼き上げる。これには、ビールが合う。牡蠣三昧である。
 さて、最後のお好み焼きを作ろうとネギを刻んみながら、なお、それでも残る牡蠣をどうしようかと、酔っぱらった頭で考えていた。翌日、牡蠣ご 飯にしようか、いやそれとも、雑炊に入れて食べようか。そのとき、酔いであやしくなった手元が狂って、指先に包丁が入って、ざっくり切ってしまった。痛いこと、痛いこと。それでも、まだ酔いはさめやらず、お好み焼きを食べ終えた後、すぐに沈没してしまった。
 長谷川さんは、いつ帰ったのだろうか。まあ、よくあることで、彼も心得ていて、タクシーを自分で呼んで帰っていったらしい。ひどい話である。お許しあれ。
 それにしても酔っぱらいながら包丁を握るのは禁物。指先のバンドエイドが今年の牡蠣三昧の名残になってしまった。

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